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MOVIE BOYS

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映画が好きです。だから一生懸命観ます。面白いところをみつけて楽しみたいけど、時としてそれが出来ないこともあります。でもそれも映画です。

さよなら歌舞伎町/一人だけアイドルだった前田敦子 

さよなら歌舞伎町新宿は歌舞伎町のラブホテルを舞台にした5組の男女の群像劇。『ヒミズ』の染谷将太演じる徹を主人公に、その恋人を『セブンス・コード』の前田敦子、『メビウス』のイ・ウヌ、南果歩、忍成修吾、大森南朋、村上淳、田口トモロヲらが演じている。監督は『余命1ヶ月の花嫁』の廣木隆一。新宿歌舞伎町という舞台の中で愛を失う男女、愛を見つける男女が交錯する。

新宿の歌舞伎町といえば今でこそ夜に女性が一人で歩いても安全な繁華街になってしまったが、俺が学生時代には雑多で危険が一杯な、しかし素晴らしく活気あふれる街だった。舞台となっているのはそんな歌舞伎町にあるとあるラブホテルだ。恋人の沙耶(前田敦子)と倦怠期の徹(染谷将太)はホテルの店長。映画は彼が出社してからホテルに起こった一日の出来事を描き出している。もちろんラブホテルなんで、そこに絡むのは男女のペアということになるけれども、これがなかなか奇妙でありながら、あながち空想物語と言い切れないのは歌舞伎町の魅力のなせる業かもしれない。
さよなら歌舞伎町01
登場する5組のカップルはそれぞれワケありだけれど、うち4組はとても人間臭くていい。鈴木里美(南果歩)と池沢康夫(松重豊)は時効を待つために目立たないように生活する夫婦で、だから里美はこのラブホテルで働いている。アン・チョンス(ロイ)とイ・ヘナ(イ・ウヌ)のはお互い隠し事をしているが、特にヘナはチョンスに内緒でデリヘル嬢をしていて、このラブホテルが仕事場だ。家出少女の福本雛子(我妻三輪子)は風俗スカウトマンの早瀬正也(忍成修吾)にホテルに連れ込まれるが、最初は雛子をデリヘル嬢にしようとしていた正也は彼女の境遇に同情し自分も足を洗おうとする。
さよなら歌舞伎町02
そして藤田理香子(河井青菜)と新城竜平(宮崎吐夢)は警察官の不倫カップルだった。ところが残念なことに映画のメインキャラとして登場する飯島沙耶(前田敦子)だけが人間味が全く感じられない。何故か。それは簡単なことで生活臭のするシーンがないからだ。皆それぞれの事情がありながら、しかしお互いの愛をセックスの形で表現する場所がラブホテルのはず。またセックスがなくとも里美と康夫は食卓で食事をするシーンがあったりと、それこそリアルな生活を送っている。なのに彼女だけが脱ぎもせず、おままごとのような同棲シーンがあるだけ。要するに人間の泥臭い部分は一切演じていない綺麗事なんだ。
さよなら歌舞伎町03
でも実は沙耶にもちゃんとそうしたシチュエーションは用意されている。彼女はミュージシャン志望で、音楽プロデューサーの竹中一樹(大森南朋)と枕営業でデビューしようとするんだね。ところがその現場を徹に見られてしまうという…。でも前田敦子は脱がない。南果歩以外のラブホテルを利用した女性は全て脱いでいるのに彼女だけは全く見せない。脱げばイイってもんじゃないけれど、恋人を裏切り枕営業をしてまで夢を叶えようとする女性の心を表現するのに脱がない選択肢なんかあり得ないと思う。韓流女優のイ・ウヌは前田敦子同様恋人を裏切る役だけれど、彼女は脱いで人間を見せている。
さよなら歌舞伎町04
女優としての覚悟の問題なのか、事務所の問題なのか知らないけれど、そこで生まれた圧倒的な差は作品のクオリティそのものに影響を及ぼしている。中身はどうあれ前田敦子は女性の一番手だからね。結局皆本気で女優だったのに、結局彼女だけが覚悟のないアイドルタレントでしかなかった。だからその存在感は限りなく軽い。本来は彼女が中心のははずなのに彼女は脇役にすらなれていない、エキストラレベルだ。幸い群像劇なんで、知名度こそ前田敦子に比べたら数段劣っていても、他の女優の頑張りで映画そのものはユーモア込みの歌舞伎町らしいドラマに仕上がっている。もったいないに尽きる作品だ。
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ストーリー:一流ホテル勤めと周囲に偽りラブホテルの店長をしている徹(染谷将太)は、ミュージシャンを夢見る同居中の恋人・沙耶(前田敦子)との関係が倦怠(けんたい)期になりかけていた。歌舞伎町にあるラブホテルに出勤し多忙な1日が始まるが、ホテルでは家出少女(我妻三輪子)と来店した風俗スカウトマン(忍成修吾)、時効を間近に控え男(松重豊)と潜伏生活を送るホテルの清掃人(南果歩)など、年齢も職業もさまざまな男女の人生が交錯し…。(シネマトゥデイ)



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テーマ: 映画レビュー

ジャンル: 映画

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コメント

裸をどう売るか、どうプロデュースするかは、色々な戦略もあるだろうから、「脱げ」とは言えんけど、女優として、あの役に取り組むなら着衣のままだろうが、ちゃんと濡れ場を演じるべきだったと思う。別に凄く時間を割けという訳ではなく、その事が行われたと分かるような導入さえあればいい。大森南朋がかける一言だけでは「やった、やらない」が明確に一発で分からない。それじゃ後のつながりとして困るのだ。

と言う事で、ちゃんとやろうよ、あっちゃん。

URL | ふじき78 #rOBHfPzg

2015/03/08 23:43 * edit *

▶ふじきさん

もちろん本人の意志でどうにかなる問題でもないけれど、必然があるならきちんと脱げばイイと思うし、今回はその必然があったと思ってる。裸をどう売るかとか、プロデュースするかなんてはの作品の本質には何も関係ないと思うので、そうしたいなら最初から出るべきじゃないと思うな。

URL | Caine #5spKqTaY

2015/03/09 02:35 * edit *

全くです❗

前田は脱ぐべきでした。
じゃないと、枕営業の外道さが表現できないでしょあれでは。
加えて彼氏に見つかると言う、現実ならあまりにショッキングな
喪失感を表現する大チャンス。

意味のない脱ぎは不要だが、あそこは重要。
妹がav女優。
彼女がデリヘル嬢。
どちらも、胸をチクリとさせられました。世知辛い。

あれで脱げないのなら、もう脱ぐ機会はないと思う。
ってか、あのテーマで、なんで前田敦子なんて採用したんだろ。
キャスティングで、失敗だと誰もが思った事でしょう。
本当に前田敦子だけが、唯一致命的な失敗だったとおもう。
良作になりそこねた。

URL | ぴろ #s.4FXQAk

2015/09/08 23:47 * edit *

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