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MOVIE BOYS

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映画が好きです。だから一生懸命観ます。面白いところをみつけて楽しみたいけど、時としてそれが出来ないこともあります。でもそれも映画です。

死霊館/ジェームズ・ワン監督の絶妙な演出 

死霊館『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン監督が40年もの間関係者全員が口を閉ざし続けたという実話を映画化した。心霊学者の夫と透視能力を持つ妻・ウォーレン夫妻がとある家族に降りかかった心霊現象に臨むホラームービーだ。夫を『インシディアス』のパトリック・ウィルソン、妻を『エスター』のヴェラ・ファーミガが演じる。共演はロン・リヴィングストン、リリ・テイラーほか。

2月28日公開予定の『アナベル 死霊館の人形』の鑑賞前に、元となった作品を観なければなるまいと鑑賞。ジェームズ・ワン監督のホラー作品というからにはまあハズレはなかろうと思いつつ、実話の映画化ということで若干の不安を持ちながら観たのだけれど、こりゃ面白い。単なるホラー映画は個人的にあまり好みではないけれど、幽霊ハンター、悪魔祓い系の人間が戦いを挑むタイプのホラーは結構好きなんだよね。怖燃えって感じで。心霊学者・ウォーレン夫妻の夫をジェームズ・ワン監督の名作『インシディアス』のパトリック・ウィルソン、妻をこれまたホラーの名作『エスター』のヴェラ・ファーミガってことで、正に監督・出演者共にホラーオールスターズだ。
死霊館01
それにしても監督は人を怖がらせるということを本当によく理解している。闇、音、見えそうで見えない霊の姿、そしてイザ悪魔的なモノを出すときにはガッツリビビらせる。強弱のメリハリや、観ている人の意識の外への演出がとてつもなく上手い。こういう点はかつて『リング』の頃の中田秀夫監督が得意としていたんだけど、最近ではジェームズ・ワン監督の方が上だね。こういう作品を観てしまうと、大きな音で驚かせるだけの某モキュメンタリーシリーズとは格が違うとしか言いようがないよ。夫エドは心霊学の講義で霊が人に影響を及ぼす段階を3つに分けて説明する。それは「第1段階:INFESTATION(出没)」「第2段階:OPPRESSION(攻撃)」「第3段階:POSSESSION(憑依)」の3つ。
死霊館02
実際に物語もこれに沿って進んでいくことになる。被害にあっているのはリビングストン一家。まずは引っ越してきた一家に静かに異常が起こり始める。愛犬が何かに殺されたり、末娘が霊を観たり、奥さんのリリに原因不明のアザができたり。「そんなの気のせいだよ」的な白々しい引っ張りが無いのが気持ちいい。大抵下手くそな脚本だと誰か一人が信じなくてイライラさせられるんだけれど、この作品はそんなことはない。地下室が怪しい、クローゼットが怪しい、オルゴールが怪しい…と不気味な場所や者は登場するものの、それが何なのか解らせない。この曖昧だけれども「確実に何かある」ってのが観ている人の不安をかきたててくれるんだ。
死霊館03
第2段階に入ったところでようやくウォーレン夫妻が登場する。結果的にこの夫婦が悪魔と戦うわけだけど、別に彼らはエクソシストじゃない。妻ロレインは透視能力で霊を見ることができるけれど夫はあくまで学者なんだ。ただ不思議なもので第1段階のシークエンスで俺たちは既にリビングストン一家の一員になってるから、ウォーレン夫妻がまあ頼りがいがあることあること!やはり場数を踏んだ心霊専門家なのは間違いないわけで、彼らが出てくると一気に安心するんだよね。実話なのでこの辺は意図した設定ではないのだろうけど、彼らがエクソシストでないと言う部分が、結局は普通の人と同じだって点で物語を面白くしてると思う。
死霊館04
エクソシストが前面に出てきてしまうと、作品的にはある種のヒーロー物の色合いになってしまうからね。夫妻の調査でこの家に起こったとんでもない過去の出来事が明らかになる。調査といってもいつの間にか全部資料が揃っているのには「へ?」と思ったけど(苦笑)簡単にいえば過去に自分の子を生贄に捧げた魔女が、この土地の持ち主に取り憑いて人を殺していたんだ。その魔女がリリに取り憑き物語は第3段階のクライマックスへと進む。教会の悪魔祓いの認可が間に合わず、結局エドが祓うことになるんだけれど、このシーンの壮絶さは劇場スクリーンで見たらかなりのもんだったんじゃないだろうか。そして、最終的には全員の力で“家族への愛”が勝つに至ってはかなりの胸熱だ。
死霊館05
まさかホラー映画のクライマックスで感動するとは思わなかったよ。この手の物語では大抵ラストで「実は…」なことがあるんだけど、この作品ではそれはなかった。もっともその代わりにスピンオフ作品『アナベル 死霊館の人形』と考えると、リアルタイムで観れなかったのもそんなに悪くは無いのかもしれない。この作品の冒頭と途中で、物語本線には直接関係ない形で不気味な人形とそれに取り憑いたアナベルという少女の霊が登場するのだけれど、スピンオフ作品ではそれが直接のテーマになっているという。若干人形が『チャイルド・プレイ』のチャッキー入ってるのが気になるっちゃ気になるんだけど…。いずれにしても是非2作品共に観て欲しい。
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ストーリー:1971年アメリカ・ロードアイランド州、両親と5人の娘たちが古びた一軒家に引っ越してくる。しかし、毎朝母親の体にあざができ、一定の時間に止まる時計など不気味な怪現象が次々と発生し、娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻(パトリック・ウィルソン、ヴェラ・ファーミガ)に解決してほしいと依頼する。夫妻が現地を調査すると恐るべき歴史が明らかになり、夫妻は館に巣食う邪悪な存在に立ち向かうが…。(シネマトゥデイ)



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コメント

楽しめたみたいねー!
古典的演出で怖さを煽るジェームズワンの手腕が好き。
続編は撮影監督が、監督なんだけどねー。
本当の話ってところがすごいよね。
日本じゃ幽霊話は実証できないし笑

え、チャッキーには似てないでしょー
腹話術人形系の顔立ちだよね 笑

URL | mig #CMfFHmzI

2015/01/27 18:18 * edit *

▶migさん

怖さを出す演出ってホント紙一重というかさ、微妙な加減が要求されると思うんだよね。そこが抜群に上手いと思うのよ。基本の部分が上手いからこそ色々な展開に対応できるんだと。
そうか!腹話術系だw

URL | Caine #5spKqTaY

2015/01/27 20:16 * edit *

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