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MOVIE BOYS

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映画が好きです。だから一生懸命観ます。面白いところをみつけて楽しみたいけど、時としてそれが出来ないこともあります。でもそれも映画です。

ジャッジ 裁かれる判事/法廷で繰り広げられる父子の葛藤 

ジャッジ 裁かれる判事ロバート・ダウニーJrと名優ロバート・デュヴァルが共演する法廷サスペンス…というより法廷ヒューマンドラマ。インディアナ州の田舎町で判事を勤める父が、ある日殺人容疑をかけられる。都会で辣腕弁護士としてならす息子がその弁護人に。裁判が進むにつれて明らかになる事件の真相は―。監督・製作・原案は『ジャックと天空の巨人』でも製作・原案だったデヴィッド・ドブキン。

名優ロバート・デュヴァルが第87回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされているにもかかわらずやけに公開館が少ないこの作品。都内で4箇所って一体どういうことなのか。しかも主演はロバート・ダウニーJrなのに。まあいい、本題。この作品、法廷サスペンスとしてカテゴライズされてることが多いし、実際予告編ではそうだとばかり思っていたが、実際には父と息子の関係を描いたヒューマンドラマだった。法廷サスペンスは切り口ってことでしかない。今回のロバート・ダウニーJrは金のためなら有罪が明らかでも無罪を勝ち取る辣腕弁護士ハンク・パーマーという男だ。
ジャッジ 裁かれる判事01
一方のロロバート・デュヴァルはハンクの父親、インディアナ州の田舎町で42年間判事を勤めてきたジョセフ・パーマー。二人は絶縁状態だったのだが、ハンクは母の葬儀のために田舎に戻ることに。葬儀が終わった夜、父は一人で車を運転して出かけるのだが、翌日ひき逃げ遺体が発見される。ジョセフが絶対に他人に運転させないという彼の車には被害者の血痕が…。そしてその被害者はジョセフが以前捌いた男だった。かくしてジョセフは判事でありながら殺人の容疑者となってしまう。ハンクは父の弁護人になり、何とか無罪を勝ち取ろうとするのだが、ことは簡単ではない。
ジャッジ 裁かれる判事02
面白いのは、法廷サスペンスでありながら、弁護人ハンクの敵は検察官ではなく、自らの父ジョセフその人だということ。ハンクの子供の頃から鬱積した、父の自分に対する仕打ちへの怒り、しかしそれとは別に肉親として父がそんなことをするはずがないという確信。それに対して、ジョセフの42年間積み上げた判事としてのプライドと、息子に対する複雑な愛情。この両者の想いのぶつかり合いを法廷という場を介して描いているんだね。だから、いわゆる法廷ものの定番の展開である、追い詰められた主人公が最後の最後で大逆転!みたいな胸のすく展開にはなっていない。
ジャッジ 裁かれる判事03
まあ簡単に言うなら、田舎の頑固親父と若いころやんちゃしてた息子が、時を経て出会ったら…ってこと。年を取り病のせいで糞尿垂れ流し、しかも殺人容疑まで着せられた父親。そんな父親を今救えるのは自分しかいない。そこにあるのは理屈抜きの親子の愛情であって、逆に言えば自分が幼い時だって父は父なりに理屈抜きで息子を愛していたワケだ。ロバート・ダウニーJrは『アイアンマン』『シャーロック・ホームズ』のイメージが強いので、軽いやんちゃなオジサンというのがはまり役だし、逆にロバート・デュヴァルはお堅い男のイメージにピッタリなんで、観ていてすんなり落ち着く。
ジャッジ 裁かれる判事04
ところで、ハンクの弟で知的障害を抱えているデイルは帰省してきたハンクにタロットカードを渡す。何のカードだったか忘れてしまったけれど、ふと思ったのがこの作品の原題「The Judge」ならぬ「Judgement」のカードの意味だった。正の位置で「復活、結果、発展」の意味であり逆位置で「悔恨、行き詰まり、悪い報せ」の意味だというけれど、裁判の結果は関係なく、ハンクとジョセフの父子関係は逆位から正位に変わったとも言えるんじゃないかな。割とオーソドックスな展開ではあるけれど、絡み合う父子の想いのぶつかり合う法廷の迫力もそれはそれで説得力があったと思う。
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ストーリー:金で動く辣腕(らつわん)弁護士として知られるハンク・パーマー(ロバート・ダウニー・Jr)は、絶縁状態の父ジョセフ(ロバート・デュヴァル)が殺人事件の容疑者として逮捕されたことを知る。判事として42年間も法廷で正義を貫き、世間からの信頼も厚い父が殺人を犯すはずがないと弁護を引き受けるハンクだったが、調査が進むにつれて疑わしい証拠が次々に浮上し…。(シネマトゥデイ)



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コメント

王道ではあるけど

Caineさん☆
王道の親子の絆を取り戻す映画ではあったけれど、法廷劇とばかり思っていたら、ヒューマンドラマ&コメディだったのが、なかなか良かったわ☆
配役がほんと、ピッタリだったねー

URL | ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2

2015/01/27 10:54 * edit *

▶まだ~む

ね、法廷劇かと思いきやそうじゃなかった。
配役もいいし、話もいいのに何でまたこんなに公開館少ないんだろうねぇ。
これよりつまらない作品いくらもあるのに…

URL | Caine #5spKqTaY

2015/01/27 20:13 * edit *

こんばんわ

相手弁護士がビリー・ボブ・ソーントンだっただけに、これはこれで法廷サスペンスとしての面白さを追求しても良かったかな?とも思えてくるのが微妙にもったいないところ。
別にあの名優を起用しなくても良かったのに…。

でも映画としてはロバート・デュバル閣下の人生最後とも思える演技に魅せられましたよ。

URL | にゃむばなな #-

2015/01/29 23:00 * edit *

▶にゃむばななさん

個人的には、法廷サスペンスじゃなかったからあんまり日本受けしないと思ったのかしら?とか思ったりも。法廷サスペンスは安定して面白いですしね。
ロバート・デュバルはまたノミニーですがどうなるかなぁ…

URL | Caine #-

2015/01/29 23:35 * edit *

いつもお世話になっております

TBありがとうございましたm(_ _)m。

お父さんの姿や言葉が心に染みました、たまたま近場の2軒のシネコンで上映していたので気にしていませんでしたが、改めて見てみると確かに公開館数が少ないですね、同じくアカデミー賞にノミネートされていて多くの映画祭で話題になっている『バードマン』も似たような規模になりそうで怖いです。

URL | かとちゃん00 #mQop/nM.

2015/02/06 22:51 * edit *

▶かとちゃん00さん

公開館が少なくてもちゃんと作られた面白い作品だったと思います。もしかしたらロバダウさんということで、ちょっとこうイメージが違うから…的な思惑が働いたんですかね?こういう時いつも思うんですよね。結局アカデミー賞だろうがなんだろうが、所詮は映画ファンに対してしか訴求しないのかなって…orz

URL | Caine #5spKqTaY

2015/02/07 03:42 * edit *

観るべしだよね~

この作品の上映館が少ないのって
勿体ないよね~
大きなテーマでもある「家族」のドラマは、ヘヴィなんだけど
心地良くユーモアが流れてる
気持ちの塊は男それぞれに存在してる部分をクロスして描いてたな
歳を経ていくとともに「存在しているモノ」が形を変えて大きくなってる
そこに「裁判」で、成長して変化した塊≒父、自分の過去と対峙して
「家族」のドラマともなってた。
作品の世界を撮った構図も上手かったねぇ・・・
裁判のシーンとか「やった!!!!上手い!!!!!」
 ジェレミー・ストロング氏に^(ノ゚ー゚)ノ☆パチパチ☆ヾ(゚ー゚ヾ)^



URL | qグレード高い #-

2015/02/12 21:14 * edit *

▶qちゃん

実は役者にあて書きなんじゃないかと思うほど脚本が良く出来てると思いまする。ロバダニさんもなんかいつものちょっとおちゃらけっぽい部分は封印してわりと真面目だったしね。
結構ロングランになりつつありますね。じわじわ来てるのかなぁ。

URL | Caine #5spKqTaY

2015/02/13 00:53 * edit *

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