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MOVIE BOYS

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映画が好きです。だから一生懸命観ます。面白いところをみつけて楽しみたいけど、時としてそれが出来ないこともあります。でもそれも映画です。

ナイアガラ/その存在感の大きさ 

ナイアガラ1953年、マリリン・モンロー27歳の時の作品。『サンセット大通り』のチャールズ・ブラケット製作、『砂漠の鬼将軍』ヘンリー・ハサウェイ監督のサスペンスで、“モンロー・ウォーク”が有名になった作品だ。マリリン・モンローが人妻役で、密通している愛人に夫を殺させようとする。共演にジョゼフ・コットン、ジーン・ピータース、ケイシー・アダムス、ドン・ウィルソンが出演。

マリリン・モンローがその愛らしさを控えめにして演じたサスペンスドラマ。といっても相変わらず美しく甘ったるい声ではあるのだが(苦笑)彼女が演じるローズは夫ジョージ・ルーミス(ジョセフ・コットン)とともにナイアガラの大瀑布脇にあるロッジに泊まっているのだが、既にこの段階から彼女の計画が実行されていると言う寸法だ。朝鮮戦争から帰ってきたジョセフが精神的に不安定なのは本当の事かも知れないが、しかし彼女は裏でテッド・パトリックという若い男と浮気をしていたのである。彼女はジョージを事故に見立てて殺そうとしていたのだが、浮気の現場をポーリー・カットラー(ジーン・ピータース)に目撃されてしまったことは大誤算だった…。
ナイアガラ01
実はこのポーリー、夫のレイ(ケイシー・アダムス)とともに会社の慰安旅行に来たという設定なのだが、この段階ではこの夫婦がこの後とんでもない目に陥るとは想像できない。それにしても本作でのマリリン・モンローは悪女なのだが、いわゆるファムファタールといった風ではなく、マリリン独自の悪女テイストを作り上げている。かかとの高さを変えるという隠し技で伝説のモンローウォークを初披露したのが本作なのだが、後ろから見ているとちょっと滑稽なほどに過剰で、この後の作品で彼女が見せてくれる歩きかたよりもより強調されているように感じた。しかしそれ故にローズという女性のセクシーな魅力だけでなく、彼女の自己中心的な意志の強さを表現していたと思う。
ナイアガラ02
しかし返す返すもマリリンの魅力は独特のものがある。他の女優であれば嫌な女に見えるだろうが、彼女が演じることで悪女ですらその人物の奥底に可愛いげを見出してしまい、その笑顔と声に挽き付けられてしまうのだ。さて、事故に見せかけてジョージを殺したはずが、上がってきた遺体はなんとテッドのもの。ローズはショックで気を失ってしまう。それでは一体ジョージはどこに行ってしまったのか…。実はテッドに殴られて怪我をしたジョージはナイアガラ観光をしているポーリーの前に姿を現す。このシーン、大瀑布ならではの迫力ある映像と、恐怖に怯えるポーリーの演技が素晴らしい。レインコートを着てもぐしょぬれになるような水しぶきの中、必死でジョージから逃げるポーリー。
ナイアガラ03
流石に50年以上前の作品だけに今では観覧経路の様相は変わっているのだろうが、ナイアガラそのものをここまで間近で見られる作品もあまり見かけない。結局ポーリーに助けを求めたジョージは、この後、ローズに恨みを晴らすべく彼女を追いかける。鐘楼を必死で逃げるローズとグイグイ迫ってゆくジョージのシーンは本作で緊迫感溢れる見所の一つだろう。ちょっと意外だったのは、結局ここでローズが絞め殺されてしまうことだ。簡単に言うとここでマリリン・モンローはお役御免なのである。何だか彼女の主演映画というより、観ていると彼女は女優でも2番手以降のように思えなくもない。この後はジョージは偶然にもボートに乗り合わせることになったポーリーとナイアガラ下りの逃走劇となる。
ナイアガラ04
確かに大瀑布が迫ってくるなかで、必死でボートを止めようとするジョージの姿や、ギリギリで岩にポーリーが乗り移るシーン、そして滝つぼへと飲み込まれてゆくジョージとボートといった緊張感と迫力のある映像はそれなりに見応え十分ではある。しかしそこにマリリン・モンローが絡んでいないと、何だか画竜点睛を欠くというか、最後の最後に来てマリリンの映画ではなかったような気にもさせられてしまった。そういう意味でも、いかにマリリン・モンローという女優の存在が大きいのかを解らせてくれる作品だったと思う。
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ストーリー:ナイヤガラ瀑布の近くにあるホテルに、朝鮮戦線から疲労して帰って来たジョージ・ルーミス(ジョセフ・コットン)が、妻ローズ(マリリン・モンロー)と一緒に泊まっていた。ローズは最近、ほかの男ができて夫によそよそしく、世間の人に夫が発狂していると思わせようとしていた。そのホテルに泊まりに来た新婚夫婦レイ・カットラー(ケイシー・アダムス)と妻のポーリー(ジーン・ピータース)は、観光トンネルを見物に出かけた時、ローズがテッド・パトリックという若い男と密会しているのを目撃した。その時以来、ポーリーはジョージに同情をよせ何かと世話をやいた。ローズはテッドと共謀してジョージを殺す計画を立て、彼を観光トンネルにおびき出した。だが翌朝死体となって現れたのはテッドであった。ローズは驚きのあまり卒倒して入院した。ジョージは傷ついてポーリーに会い、テッドに襲われたことを打ち明けた。ローズは何か恐怖にいたたまれなくなって病院をとび出したが、途中でジョージに会い、彼に絞殺された。翌日、瀑布の上手にある釣場へ釣に出かけたポーリーとレイは、船着場に船をおいて買物に出かけた。ポーリーが一足先に船にかえるとジョージが乗っていた。彼女はジョージにローズを殺したことを自首するように勧めたが、彼は肯じなかった。2人を乗せた船は激流の中を瀑布の方へ近づいて行った。ポーリーは船が崖に近づいたとき危く崖にはい上がった。船はジョージを乗せたまま、滝壷に落ち込んでいった。(MovieWalkerより)



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テーマ: マリリン・モンロー

ジャンル: 映画

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