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MOVIE BOYS

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映画が好きです。だから一生懸命観ます。面白いところをみつけて楽しみたいけど、時としてそれが出来ないこともあります。でもそれも映画です。

マップ・トゥ・ザ・スターズ/母になろうとした女達 

マップ・トゥ・ザ・スターズ『イースタン・プロミス』『危険なメソッド』の鬼才デイヴィッド・クローネンバーグ監督がハリウッドセレブたちの裏側を描いた人間ドラマ。出演は本作で第67回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したジュリアン・ムーア、『ジェーン・エア』のミア・ワシコウスカ、『1408号室』のジョン・キューザック、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソンら豪華なキャストが揃う。◆12月20日より新宿武蔵野館ほかで公開

さてさて、もちろんハリウッドセレブの生活など知る由もないのだけど、あながちありそうでもなさそうなところが怖いお話だった。クローネンバーグ監督が描くと、登場人物の何気ない一言や行動がその人間の心の奥底に起因しているかのように見えるのが不思議だ。登場するのはジュリアン・ムーア扮する落ち目の女優ハヴァナと、ハリウッドセレブのワイス家の面々。最初はそれぞれがバラバラに登場するので、人間関係を掴むのに少し時間がかかるかも。ハヴァナの母親は大女優だったんだけど実は焼身自殺していて、彼女はその幻影に悩まされている。
マップ・トゥ・ザ・スターズ01
で、ノイローゼ状態の彼女が通っていたセラピーの先生がジョン・キューザック扮するスタンフォード・ワイス、つまりワイス家のお父さんというワケ。ちなみにその息子はテレビドラマの主人公を務めるベンジー、妻は息子のステージママのクリスティーナだ。しかしハリウッドセレブってのは落ち目でも凄いのね、仕事もないハヴァナが1万数千ドルの洋服をサクッと買ってるんだよ。百数十万だよ!?プライドだけは高く、頭は下げない、常に自分がナンバーワンだと他人を見下す姿は、これがハリウッドスターの実態だと監督が言うなら相当嫌なことでもあったんじゃないかと勘ぐってしまう(苦笑)
マップ・トゥ・ザ・スターズ02
もっともその嫌らしさムカつき加減、エキセントリックな部分、人間の負の部分をさらけ出すジュリアン・ムーアの演技は素晴らしかったとしか言いようがない。ついでに言えば御年53才の裸体をさらけ出すって意味でもね。ただタチの悪さという意味ではワイス家の長男ベンジーも負けてないどころかでガキのくせにクスリはやるわ、スタッフや共演者に傍若無人な振る舞いをするわ、若い分だけ余計にムカツクんだ。彼もまた幻覚を観るのだけど、それはもしかしたらクスリのせいかもしれない。個人主義の名のもとに徹底的に甘やかしたらこうなるんだろう。ただその最悪な部分がラストへと繋がっている。
マップ・トゥ・ザ・スターズ03
一方ミア・ワシコウスカはハリウッドにやって来たアガサという女性なんだけど、実はこのアガサ、正確にはアガサ・ワイスという…そうワイス家の長女なのでした。しかも幼いころ弟ベンジーと結婚しようとし、彼に睡眠薬を飲ませて家に火をつけたという正真正銘のキ◯ガ◯。んで病院に隔離されていたけど18歳になって退院し戻ってきたってわけ。彼女は最初ワイズの秘書になる。つまり「アガサ→ハヴァナ→スタンフォード」という形で登場人物が連鎖的に繋がるってワケだ。繋がっているだけなら良いのだけれど、アガサが弟と再会したあたりからそれぞれの人生が転落モードに入っていく。
マップ・トゥ・ザ・スターズ04
そもそもアガサが何故精神を病んだのかといえば両親に関する秘密のため。それは両親が実は兄妹の近親結婚だったということ。凄く客観的に見ると、それが原因で子どもがオカシイってのはありうるかもね。まあそれ言っちゃうとタダのキ◯ガ◯の話になっちゃうんだけど。心情的に観るなら両親の愛が許されるなら自分たちの愛だって許されていいじゃないというアガサの気持ちも解らなくはない。結局この物語のメインの女性、ハヴァナとアガサは共に自分の母親になろうとしてもがき堕ちて行ったんじゃないだろうか。なれるわけないのに。ラストシーンは正直いって絶望しかなかったよ。

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ストーリー:セレブを相手にしているセラピストの父ワイス(ジョン・キューザック)、ステージママの母クリスティーナ(オリヴィア・ウィリアムズ)、人気子役の息子ベンジー(エヴァン・バード)から成るワイス家は、誰もがうらやむ典型的なハリウッドのセレブ一家。しかし、ワイスの患者で落ち目の女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)が、ある問題を起こして施設に入所していたワイス家の長女アガサ(ミア・ワシコウスカ)を個人秘書として雇ったことで、一家が秘密にしてきたことが白日の下にさらされ…。(シネマトゥデイ)



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コメント

これ、観てるときは面白かったんだけどもうちょっと
ラストなんとかなんなかったかなーって思っちゃった
弟がきちがい姉から離れたのにあっさりと指輪とってきてあのラスト、、、
ハリウッドの子役はこんな感じで落ちぶれてくっていうのをみてる感じでもあったけど 笑
ジュリアンムーアもミアも良かったね★

URL | mig #JTxNwRAU

2014/12/26 23:50 * edit *

そうねぇ、あのラストはもう救いがないというか、なんだよそれ…って感じではあるね。
ハリウッドの子役…まあすくすく上手く育つ子もいないわけじゃないけど(笑)どっちかってと女の子より男の子のほうが落ちぶれ率高い感じ?

URL | Caine #5spKqTaY

2014/12/27 17:15 * edit *

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| #

2015/01/07 22:50 * edit *

Re: タイトルなし

▶佐藤秀さん
ご指摘ありがとうございます。完全に勘違いしてました。修正させてもらいました。

URL | Caine #-

2015/01/08 00:31 * edit *

TBありがとうございました

年末にこれや『ゴーン・ガール』でドンヨリとした気分になり、『天才スピヴェット』で何とか息を吹き返せました。

URL | かとちゃん00 #mQop/nM.

2015/01/21 00:00 * edit *

▶かとちゃん00さん

確かにドンヨリですよね。両方共結局は救いがないし。『天才スピヴェット』の立て看板の真似してるスピヴェットで思い出し笑いw

URL | Caine #5spKqTaY

2015/01/23 00:36 * edit *

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