■情勢としては元ジェダイのドゥークー伯爵を中心に、銀河共和国から千あまりが離脱し、双方の緊張が高まっている。ナブーのパドメ・アミダラ女王は任期が切れて今は共和国元老院の議員という設定だ。共和国も軍隊を持ったほうがいいんじゃないかなんて話で始まる辺り、やけに日本ぽい感じもする。アナキンも10年たってイケメンジェダイに成長していた。を演じるのはヘイデン・クリステンセン。『ジャンパー』なんて作品にも出ていたけど、最近はトンと代表作を聞かないね。オビ=ワンは口ヒゲ生やしてすっかりマスターになっている。
■パドメが暗殺されそうになり、その犯人の口から黒幕の存在が。それがスター・ウォーズシリーズでもかなりの人気キャラ・ジャンゴ・フェットだ。オビ=ワンは彼を追って惑星カミーノに向かうのだが、そこではジャンゴのクローン兵士が大量に生産されている。ただその発注元が既に死んだジェダイ、サイフォ=ディアスというあたりからやけにきな臭くなってくるのだった。ここでひとしきりジャンゴとオビ=ワンが戦うのだが、ジェダイに匹敵する強さをもつジャンゴって一体…。ちなみに後々ジャンゴは死んじゃうんだが、ちゃんと自らのクローンを息子として育てているので、後からでも繋がる。
■ジャンゴを追って惑星ジオノーシスに向かうとそこにはドゥークー伯爵や、前作にも登場した通商連合の提督といった、要するに共和国からの分離独立派が集まっている。ちなみにドゥーク伯爵を演じているのは、最近なくなった名優クリストファー・リーだ。最近の作品で言えば『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのサルマンがもっとも有名だろう。そしてあえなく囚われの身となるオビ=ワン。ちなみにここまでのオビ=ワンのストーリーとは別に今回はセパレートでパドメとその警護を命じられたアナキンの物語が進んでいる。といっても正直アホくさい恋愛ボケ話なんで見ていてかったるいったらありゃしない。とはいえ、この2人の子供が後のルーク・スカイウォーカーとレイア姫なのだから、全体のエピソードの中では重要な話と言える。
■恋愛話以外で、というかむしろこちらのほうが重要だが、この2人は途中で惑星タトゥイーンにアナキンの母親に会いに行く。ところが母シミは盗賊タスケン・レイダーにさらわれ、助けに来たアナキンの腕の中で死んでしまうのだった。怒りに我を忘れたアナキンはタスケン・レイダーの一団を女子供も含めて皆殺しにしてしまう。この話の重要なところは、こうしたアナキンの人間らしい怒りや憎しみの感情が後に彼をダークサイドに落とすことになるという予兆として描かれていることだ。そんな2人にオビ=ワンから通信が入るのだが、その通信の最中にオビ=ワンが囚われることに。ちなみにここからC-3POが仲間に加わることに。もちろんこの時には前作で配線むき出しだったのが、ガワもしっかりついていた(笑)
■アナキンからの中継で事情をしったジェダイ評議会は、評議会の長であるメイス・ウィンドウ自らが惑星ジオノーシスにオビ=ワンを救いに行く。ヨーダはカミノにクローン兵団を引き取りに。この辺見ていると、割りとあっさり戦争へと突き進むジェダイマスターたちが、必ずしもいわゆる正義の味方ではないという感じがして面白い。この時、パドメとアナキンもタトゥイーンから救出に向かうがこれまたあっさり囚われの身に…。かくしてオビ=ワン、パドメ、アナキンが闘技場で処刑されそうになっているところに、ジェダイ軍団が登場する。大人数でのライトセイバーでの戦闘シーンはかなり見応えがあるが、結構サクッとやられるジェダイもいてなんか微妙な気にもなった。
■更にヨーダの連れてきたクローン兵団によって、分離独立派のドローン軍団は壊滅に。しかしドゥーク伯爵はとある設計図をもって脱出しようとする。この設計図が宇宙要塞デス・スターだ。これは完成してエピソード4/あらたなる希望、そしてエピソード6/ジェダイの帰還で登場する。ドゥーク伯爵を逃すまいとオビ=ワンとアナキンは彼の後を追って、脱出直前に対峙することに。実はドゥークー伯爵は元々はヨーダのパダワンで、クワイ=ガンのマスターだった。要するにオビ=ワンは彼からしたら孫弟子で、アナキンは曾孫弟子ってわけ。てなわけで、孫弟子と曾孫弟子が敵うはずもなくあっさりとやられてしまう。アナキンに至っては右腕切断のおまけ付きだ。もっとも息子ルークも手を切断するのだからそういう家系なのかもしれない(笑)
■軽くのされた2人の前にヨーダが現れる。流石はジェダイ随一の強さを誇る伝説の戦士だけあって、フォースでも剣術でも全く負けていない。というか、結局ドゥーク伯爵は倒れているオビ=ワンとアナキンに柱をぶっ倒そうとし、ヨーダがその柱をフォースで支えている間に逃げてしまうので、2人が足さえ引っ張らなければヨーダが勝っていたのではないだろうか。恐ろしく素早い動きと、普段の好々爺とした表情とは異なるキリッとした表情でライトセイバーを構える姿がやけにイケメンだ。脱出したドゥーク伯爵は共和国首都コルサントでダース・シディアスにデス・スターの設計図を渡す。要するに前作で弟子のダース・モールを失った代わりにドゥーク伯爵を弟子にしていたというわけだ。
■ドゥーク伯爵ははダース・ティラナスという名を与えられていた。余談だがこの名前の“ダース”という部分は字幕では“卿”と訳される。これは「ダース (Darth)」(シスの暗黒卿 (Dark Lord of the Sith) の略なんだそうだ。確かにティラナス卿とか、あのダース・ベイダーもベイダー卿と呼ばれていた。ラストシーンではナブーでパドメとアナキンが結婚式を上げているシーンが有る。ジェダイは結婚禁止だし、パドメは元老院議員としての立場(ジェダイは共和国のために戦う騎士だから)もあるからこれは完全に秘密の結婚式。ともあれ、ここからクローン大戦が勃発しエピソード3に続いていく。
++ 続きを閉じる ++